2013年8月18日日曜日

玄倉林道の自然情報 8月18日

お盆休みの最終日、玄倉林道や玄倉川は多くの人でにぎわっていました。
そんな中、自然情報収集に行って来ました。

エメラルドグリーンに輝く水面
玄倉第2発電所付近です。水量はたいへん少ないですが、澄んだ水は変わらないですね。
 
渓流を彩るタマアジサイと水しぶきをあげて落ちる滝
玄倉林道はいくつもの谷が横切っています。
歩いているとこんな涼しげな光景を見ることもできます。
 
ハナゼキショウ
石灰岩質を好むようで、人工的に岩壁を覆ったモルタルに生育していまた。
 
シラヒゲソウ
咲き始めていました。花も葉っぱも個性的です。
 
どこにいるかわかりますか?
カジカガエルの子ガエルです。
この時期、変態を終えた子ガエルが次々に上陸しています。
 
↓↓ヘビが苦手な方、ごめんなさい。↓↓
 
ジムグリ
地中の穴などに潜る習性をもっているのが名前の由来です。
地中のネズミやモグラなどの小動物が好物のようですが、性格はおとなしいようです。

【咲いていた花】
タマアジサイ、タテヤマギク、シロヨメナ、ヤハズハハコ、ミズヒキ、オヤマボクチ、
クロテンコオトギリ、ゲンノショウコ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ヌスビトハギ、
イワギボウシ、ハナゼキショウ、シラヒゲソウ、コボタンヅル など

【確認できた鳥】
コゲラ、キセキレイ、ミソサザイ など

【その他】
カジカガエル子ガエル、ジムグリ など

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最後にビジターセンターからのお願いです。
夏の間、たくさんの方が玄倉川で川遊びや沢登りを楽しんでいらっしゃいます。
丹沢の自然に触れ、丹沢の自然を楽しんで頂くのは、とても良いことだと思います。
しかし、禁止されているところに路上駐車をしている車や、たくさんの捨てられたゴミが大変多く、憂慮しています。

路上駐車は、玄倉林道と分岐する仲ノ沢林道の入口をふさぐように停めている車もありました。
一般車は通行出来ない状況ですが、ケガ人や遭難者が出た時などに緊急車両は通行します。
緊急車両が通れない場合、生死に関わる事態を招くかもしれないことをご理解ください。

そしてどうか、「ゴミはすべて持ち帰る」ということを徹底してください。
空き缶や空き瓶は分解できないのはもちろんですが、
食品を包んでいたプラスチックゴミなどを野生動物が食べて死に至る可能性もあります。
また、生ゴミの味をしめた野生動物が人里に近づき、人間との軋轢を生む可能性もあります。
ここに暮らす野生動物に配慮するだけでなく、丹沢湖の上流「玄倉川」は神奈川県民の水源地であるということも忘れないでください。